2023年夏、とんでもなく暑いです。
日本全国で連日30度を超え、群馬や兵庫では39度に達する危険な暑さになるなど、命の危険を感じる暑さが続いていますね。
私の住んでいる札幌も30度超えなので、歩くだけで顔から汗が止まりません。
もちろん家の中も暑い…。我が家はクーラーがないのため扇風機で乗り切っていますが、それでも追いつかないくらい暑い!(北海道民はクーラーがある家自体が少なかったですが、ここ数年クーラー設置したご家庭が多いみたいです。我が家はまだ扇風機民です)
暑さ続きで家の中も30度近くなり、ふと「この暑さで備蓄は大丈夫なの?」と不安になりました。
多くの非常食は常温保存できるものばかりですが、この暑さは常温保存の条件的に大丈夫なのか…と不安に陥ったので、非常食で有名な各メーカーに問い合わせてみました!
きっと不安に思っているご家庭も多いかと思いますので、少しでもご参考になれば幸いです。
そもそも常温とは?
厚生労働省では「常温とは、外気温を超えない温度」と定められています。
そして日本工業規格では常温を「20℃±15℃(5~35℃)の範囲」として規定しています。
常温の範囲が35度までならギリギリセーフ…?なんて気持もありますが、それでも不安。
なので各メーカーにその不安を聞いてみましょう!
尾西食品
非常食といえばアルファ米!アルファ米で有名な尾西食品さんの「常温保存」については、HPに記載がありましたので抜粋します。
想定されている高温多湿の数値は?
アルファ米の保存方法としては「直射日光、高温多湿を避けて、常温で保存」を推奨しております。
当社では、この常温の範囲を20℃±15℃(日本工業規格より)で設定しており、この範囲での保存をお願いしております。
多湿につきましては、日本の湿度が50~75%ですので75%以上と設定しております。(参照:尾西食品株式会社)
尾西食品さんのHPにはこのような記載がありました。やはり日本工業規格で設定しているんですね。
室内を35度以下に保たなくては…。
杉田エース
イザメシシリーズを販売している杉田エースさん!
レトルトや缶詰など幅広く非常食を取り扱っています。
私はイザメシシリーズが大好きなので、種類豊富に備えていますが、こちらもこの暑さで常温保存できるか不安…。
電話で問い合わせてみました。
現在室内でイザメシを保存していますが、この暑さで不安です。何度まででしたら安心して保存できますか?
何度までとは一概に言えませんが、外気温を超えない室内で保管をお願いしております。日の当たらない場所で保管をお願いします。
とのことでした。杉田エースさんは厚労省が定めている「外気温を超えない温度」での保管を想定しているそうです。
ボローニャ
缶パンといえば「缶deボローニャ」ですよね。
3年保存が可能な缶パンですが、パンの美味しさがそのまま閉じ込められていて本当に感動する美味しさです…!
そんな缶deボローニャも常温保存なので、この暑さは不安…ということで、ボローニャさんにも問い合わせしました。
昨今の気温上昇により、室内での常温保存が不安です。常温保存は何度まで可能か教えてください。
明確な定義はございませんが通常の常温にて保存温度の設定をしております。
そのためご自宅での保管につきましては問題ございません。ただし、夏場の車内野外の倉庫等、高温下で長時間の保存はお止めくださ
冷蔵庫で保管しても大丈夫ですか?
冷蔵保存はパンという商品の性質上適さない方法になりますので、夏場でも常温での保存をお願いいたします。
ボローニャさんも明確な温度が決まっているわけではありませんでした。
パンは暑さや湿気でカビが生えてしまうので、冷蔵庫保存しても良いのかと思い質問をしましたが、冷蔵庫ではなく常温保存とのこと。
井村屋
非常食のお菓子として有名な「えいようかん」!
こちらも常温保存が可能な非常食ですが、この暑さで羊羹が溶けないか不安ですよね…
この暑さでえいようかんの常温保存が不安です。何度まで保存可能ですか?
何度と明確に言えませんが、5年保存で特殊なパッケージなので、暑くてもご自宅で日の当たらない場所であれば常温保存は可能です。
冷蔵庫で保管しても大丈夫ですか?
えいようかんは冷蔵庫で保管しても大丈夫です。
食品にとって温度変化が危険なので、冷蔵庫で一定温度で保管する方が安心できるかと思います。
井村屋さんも室温について決まっているわけではありませんでしたが、特殊パッケージで常温保存が可能なんですね…!
そして冷蔵庫で保管しても大丈夫とのことなので、備蓄しているえいようかんを全て冷蔵庫で保管しようかなと思います。
まとめ
非常食として有名な4社に問い合わせ(尾西食品のみHP参照)した結果、尾西食品のみ室内の温度設定が決められていました。
ただ、他3社も温度は決められていないものの、外気温さえ超えていなければ室内保管がOKとのことでした。
外気温がどんどん上がってきているので「超えていなければ」のラインを見直すべきだとは思いますが、現状は日の当たらない場所で保管で大丈夫そうです…。
ですので、以下3点を守って正しく非常食を保管しましょう!
- 日本工業規格の20℃±15℃範囲で保管
- 外気温を超えない温度の場所で保管
- 日の当たらない場所で保管
窓を全開にして非常食を保管しているパントリーの扉を全開にして風を入れていこうと思います…。