「災害に備えて缶詰やレトルトなどローリングストックできるものを備蓄しましょう」
一昔前は乾パンやアルファ米といった長期保存できる非常食が備蓄の定番でしたが、ここ数年で使用した分を買い足す備蓄法「ローリングストック」が叫ばれるようになりました。
ローリングストック法を導入し、長期保存できるアルファ米などに加えて、スーパーで安価で購入できる缶詰やレトルト食品を備蓄しているご家庭も多くいらっしゃるかと思います。
もちろん私も長期保存できる非常食&缶詰やレトルトの二刀流で備えていますが、改めて備蓄を見直し、あることに気が付きました。
野菜が足りない!
ただでさえストレスの溜まる災害時で野菜不足が重なると便秘や免疫力低下、肌荒れ、イライラなど体にさまざまな不調をもたらす可能性があるので、いかなる時も野菜は摂取していきたいですよね。
もしもの災害に備えて日持ちしやすい人参、玉ねぎ、じゃがいもは常に多めに買うようにしてストックをしていましたが、もう少し種類豊富に野菜を備蓄するため、干し野菜作りを始めました。
思いの外簡単に作れる干し野菜、これは備蓄に最高です!
野菜不足が叫ばれた阪神淡路大震災
災害時の野菜不足について調べていたところ、気になる記事を見つけました。
阪神・淡路大震災の発生後、一番食べたかったものは何か。料理名を一つ答えてもらいました(1995年4月 避難所生活者270人に対する聞き取り調査―男107人、女163人、避難所数9か所―神戸市4、芦屋市3、西宮市2)。回答の料理を分類すると「野菜類」が34.4%で最も多く、魚類、肉類を上回りました。
引用:NTKそなえる防災 第3回 災害時に足りない野菜~備蓄のコツ~
交通網の停滞により野菜が入手しづらくなる、野菜が手に入ってもライフラインが止まっていると調理が難しい、そもそも野菜は腐りやすく未曾有の災害時に衛生管理ができない、などの問題点があり、野菜を摂取しやすい環境下とは決して言えません。
やはり、干し野菜が備蓄に最適なのでは…
干し野菜のメリット
野菜を乾燥させることでメリットが沢山あります。
長期保存が可能
野菜が腐りやすくなる第一の原因は「水分」です。
野菜に含まれる水分にカビや細菌が付着して腐敗が進んでいきます。
なので乾燥をさせて水分をなくすことで腐敗することなく長期間保存が可能となります!
旨味・栄養価アップ
乾燥させることで野菜本来の旨味が凝縮され、生野菜とは違う美味しさが生まれます。
野菜の味が濃くなるため、調味料を少な目にできるのもありがたい!
また、水分が減ることで食物繊維・鉄分・カルシウムなどの栄養価が高まり、体に良いことづくしです。
無駄なく使える
野菜の芯や皮も乾燥させることで無駄なく使えます。
大根の皮も干すことで旨味が凝縮するので、無駄なく調理することが可能!
ミニチュア劇場 登場人物
今回もミニチュアを使って干し野菜の簡単さをご紹介!
備蓄の神様として下界に降り立った骨田さん。
下界のお酒・料理が美味しくて、備蓄の普及活動を忘れつつある。
イースター島で自然災害のニュースを聞いて災害に興味を持ったモアイさん。
日本が一番災害リスクがあると知り、勉強の為に日本に移住。
野菜を備蓄したい!
野菜を備蓄したいけど、腐りやすくてどうやって保存したら良いか悩んでいるモアイさん。
特に最近は野菜高騰もあり、なるべく安い時に大量購入をして備蓄をしたいと考えているみたいです。
備蓄の神様である骨田さん、干し野菜を提案!
これなら簡単に野菜を長期保存できるので早速骨田さんのアドバイスを基に早速干し野菜を作ってみました。
干し野菜の作り方
椎茸、ごぼう、人参、大根で干し野菜に挑戦しました。
①野菜を切る
竹ざるになるべく重ならないように並べていきます。
セリアで購入した竹ざるが小さかったので、人参・ごぼうは重なってしまいましたが…。
ぼーっとしながら人参を切っていたら包丁で指をやってしまいました。
死んだ顔をしながらざるに野菜を並べています。
包丁使っているときはぼーっとしちゃ駄目ですよ!
②野菜を干す
本当は外に干したかったですが、今住んでいる家が10階以上のため、もし落下したら…と思うとベランダには干せず。
室内で窓の近くに置き、網戸にして風を当てることにしました。
そして途中で「あ、うち二重窓じゃん!」と気が付き、網戸とガラス窓の間に置いて干すこと3日。
③完成
3日後、見事に干からびました!
竹ざるいっぱいに並べていた野菜たちがスカスカになっています。
大根の色が気になりましたが、調べたところ黒い分には問題ないそうです。
カビと区別しづらい…。
チャック付きビニール袋に入れて密閉保存します。
(本来は乾燥剤を入れて保存するべきですが、写真を撮った時は乾燥剤を買い忘れ…。翌日に乾燥剤を100均で購入しちゃんと袋に入れました。)
干し野菜の戻し方
調理する前に干し野菜を戻す必要があります。
水またはお湯につけて戻してから料理に使用してください!
干した大根の皮と椎茸を15分お湯につけて戻しました。
災害時はこのためにお湯を沸かすのはガスが勿体ないので水で戻そうと思います。
干し野菜を使用することで野菜を切る手間も省けて、水につけている間に別の調理もできるので時短になります…!
実際に干し野菜を使って作った料理はこちら↓
チャプチェ
干した大根の皮と椎茸を使ったチャプチェ!
カルディで見つけたさつまいも春雨が「あと一品おかずがほしい!」という時にちょうど良いので、常にストックしています。
さつまいも春雨と何かしらの野菜があれば簡単チャプチェができます。
きんぴらごぼう
干したごぼうと人参できんぴらを作りました。
(分かりづらいですが食パンの上にきんぴらが乗っています。チーズも乗せてきんぴらトーストです。)
まとめ
もしもの災害に備えて長期保存ができ、旨味が凝縮した干し野菜を作ってみるのはいかがでしょうか?
無理なく無駄なく作ることができる干し野菜は備蓄にも日常使いにも最高です!
アルファ米やレトルトばかりではなく、野菜も意識をしながら備蓄をしていきたいですね。