悲しいことに、地震はいつ発生するか分かりません。
防災リュックや地震対策をどんなに自宅でやっていても、外出中に被災する可能性があります。
どこで被災するか分からないからこそ、外出中の避難行動をしっかりと覚えてもしもに備えましょう。
地震発生時には慌てず正しい行動を!
電車の中・エレベーターの中・買い物中・映画館の中・アウトドア中など、外出時に何処で地震が発生するか分かりません。
外出時に地震が発生した際の取るべき行動をシミュレーションしましょう!
カバンなどで頭を守るときは、頭とカバンとの間に10cm程度の隙間を空けて持ち、隙間をクッションにして落下物の衝撃を和らげます!
屋外で地震発生
住宅街、街中(繁華街)などで地震が発生すると、ガラスや看板などが上から降ってくる恐れがあります。
揺れを感じたらカバンなどで頭を守りましょう!
そして、建物や塀が倒壊してくる可能性があるので、高い建物から離れて公園など広い場所まで避難をしてください。
街中で地震が発生し広い場所がない場合は、比較的新しい鉄筋コンクリートのビルに避難が安全です。
自動販売機、電柱、垂れ下がった電線などにも注意が必要です!
乗り物の中で地震発生
地下鉄などの乗り物の中で地震が発生した際は、電車が急停車する可能性があります。
立っている場合、座っている場合で対応が異なるので、いざという時に咄嗟に行動が取れるようにしましょう。
立っている場合
地震の揺れを感じたら、窓ガラスが割れる危険性があるのでなるべく中央に寄り、倒れないようつり革や手すりにしっかりと掴まります。
座っている場合
揺れにより窓ガラスが割れたり落下物の危険があるので、低い姿勢を取り、カバンなどで頭を守ります。
腕や手も怪我をしないよう体に密着させてください。
電車内停電
地震により停電が発生した場合、電車内も停電になる可能性があります。
しかし、電車内には非常用バッテリーがあるので長時間停電の心配はありません!
パニックに陥らず、必ず駅員さんや乗務員さんの指示に従って行動をしましょう。
エレベーターの中で地震発生
エレベーターに乗っているときに揺れを感じたら、急いで全ての階のボタンを押して、停止した階で降りてください!
それでも扉が開かず、万が一閉じ込められた場合は無理に脱出をしようとせずにエレベーターに設置されているインターホンで状況を正確に伝えて救助を待ちましょう。
地震後にエレベーターの利用は大丈夫?
地震発生後にエレベーターが動いていても、決して避難には使用しないでください。
停電や故障により緊急停止し、エレベーター内に閉じ込められる危険性があります!
建物などの管理者が安全を確認するまでエレベーターには乗らないようにしましょう。
買い物中に地震発生
買い物中にも地震が発生する可能性は十分にあります。
デパートやスーパーマーケットで買い物中の場合
棚から商品が落下する可能性があるので、カバンや買い物かごで必ず頭を守りましょう!
また、陳列棚や大型商品の転倒にも気を付けてください。
地下街で買い物中の場合
地上に比べて地下街は揺れが小さいので比較的安全ですが、壁や太い柱に身を寄せてカバンなどで頭を守ってください。
映画館・劇場で地震発生
映画館や劇場は柱がなくて広い空間になっているので、地震後に天井や照明が落下してくる危険性があります。
カバンなどで頭を守り、シートの間などに身を寄せて落下物から体を守りましょう。
また、地震発生直後に慌てて非常口に逃げると、将棋倒しなどの二次災害が発生するので、必ず係員の指示にしたがっって行動をしてください。
アウトドア中に地震発生
海や川、山で釣り・キャンプなどのアウトドアを楽しんでいる時に地震が発生した際もかなり注意が必要です。
海・川で地震が発生した場合
海や川の近くで地震の揺れを感じた場合は、津波や増水の危険があります。
水辺でアウトドア中に地震が発生したら急いで高い所まで避難してください!
「もう大丈夫だろう」と勝手な判断で海や川まで戻らず、津波警報・避難勧告が解除されるまでは高台で避難を続けましょう。
山で地震が発生した場合
山や、山の付近でアウトドア中に地震が発生した場合は、土砂崩れの危険があります。
揺れを感じたら山付近から離れましょう。
自動車を運転中に地震発生
揺れを感じたら急ブレーキはかけずに、少しずつスピードを落として交差点を避けて左側に寄せてエンジンを止めます。
車を止めても揺れが収まるまでは車外に出ないで、ラジオなどで地震情報・道路交通情報といった情報収集をしましょう。
避難するときは、窓をしめてエンジンキーはつけたままドアロックをしないで避難します。
車検証などの貴重品は忘れずに車から持ち出してください!
緊急車両の通行の妨げになった場合に、車を移動するためにキーをつけたまま避難します。
まとめ
外出時に地震が発生すると、家族の安否や家の状況が心配になり急いで帰宅したくなりますよね。
しかし、まずは自身の安全を最優先に行動し、慌てふためかずに身を守りましょう。
停電などにより公共交通機関が運行できず、帰宅困難者になる可能性もありますが、決して無理をして帰宅をせずに安全な場所に避難をして復旧を待ってから帰宅をしてくださいね!
そして、最後にもう一度カバンなどで頭を守るやり方をおさらいです。
揺れが起きた際の塀や建物はとても危険です。