日本で昔から伝わる梅干しは長期保存が可能な、日本人の知恵がたくさん詰まった保存食です。
保存料を入れずに、塩分濃度を高くして漬けることで長期保存ができる梅干しは、災害時の塩分補給に最適!
殺菌作用もあるので、備蓄にぜひ梅干しを加えてみてください。
そして今年は外出自粛が続きそうなので、梅干しを備蓄用に漬けてみましょう!
幼少期から祖母が漬ける梅干しが大好きで、20年以上毎日梅干しと共に生きてきています。
独り占めしたくて当時幼稚園児だった弟に「これは辛いから絶対食べちゃダメ」と嘘をついていたのは良い思い出です。
梅干しの効果
梅にはクエン酸やリンゴ酸などの有機酸が豊富に含まれており、疲労回復効果が抜群です!
そして、たんぱく質・ミネラルの栄養素も多く含まれているんです。
梅干しで疲労回復効果!
梅に含まれているクエン酸やリンゴ酸は疲労の原因となる乳酸を外に出す効果があります。
梅干しが乳酸を撃退してくれるので、疲労回復や腰痛・肩こりの緩和、筋力づくり(疲れにくい体)に役立ちます!
カルシウムの吸収促進
カルシウムは体内に吸収されにくく、吸収率は年齢と共に低下していきます。
そんなカルシウムの吸収を促進させるため、梅干しに含まれるクエン酸が活躍!
梅干を毎日食べるとカルシウムが徐々に体内に増えていく効果を期待できます。
便秘・下痢解消
梅干しに含まれているピクリン酸は胃や腸の働きを活発にさせて消化吸収を促進してくれるので、便秘解消に繋がります。
また、クエン酸は悪玉菌を抑えてくれるので、下痢を治す作用もあります!
食中毒予防
クエン酸には殺菌・防腐効果があり、食中毒の原因となる菌を抑制してくれます。
おにぎりや、お弁当に梅干しをいれるのは梅のクエン酸で食中毒予防でなんですね。昔の人の知恵は凄いです。
災害時も梅干しで栄養補給
「梅干しの効果」でも解説した通り、梅干しには疲労回復・カルシウム吸収促進・便秘下痢解消に効果があります。
災害時には最低限の栄養を簡単に摂取できる食べ物が大切になります。
梅干しは一粒で手軽に栄養摂取が可能に加え、長期保存ができるで備蓄に適した食べ物といえるでしょう。
備蓄用梅干し
最近では、備蓄向けの梅干しも販売されているので、ぜひ梅干しを備蓄に追加しましょう!
災害時のおまもり、備え梅
「熊本地震の時に子供たちがよだれが出なくなった」という話を聞いたことがきっかけで作り始めた備え梅は、万が一災害が発生したときのために耐圧性・防水性・衛生面に考慮した個包装のパッケージになっています。
備えたくなるようなデザインが特徴で、友人にプレゼントをしても喜ばれそうです!
梅干しを漬ける
梅干しを買って備蓄をするのも良いですが、自分で漬けた梅干しは格段に美味しい!
備蓄用に梅干しを漬けてみませんか?
梅干しにとてつもなく愛着が湧いてきますよ。
でも、梅干しを干すのは空気の汚れや衛生面的に不安…
と少し不安になりますよね。
しかし、ご紹介する漬け方だと干す作業が必要ないので、楽して梅干しを漬けることができます!
それでは、簡単梅干しの漬け方をご紹介!
- 青梅:1キロ
- 天然塩:150グラム
- 砂糖(あれば果糖):50グラム
①梅干しのヘタを取る
梅のへたは取らなくても良いですが、食べるときに固いへたが口に含まれるのはあまり良い食感ではないので、気になる方は爪楊枝でへたを取りましょう。
②お湯で洗う
ボウルに50度のお湯を入れて梅を洗い、汚れを取ります。
汚れが取れたらザルにあげて水切りをします。
③瓶に入れる
水をしっかりと切ったら、瓶の底に梅を敷いて、その上に塩と砂糖をまぶします。
梅→塩砂糖→梅→塩砂糖の順番で瓶に交互に入れていきます。
なるべく隙間ができないよう、梅を密着させて瓶に敷き詰めてください!
最後に梅を覆い隠すように塩砂糖を梅の上に乗せ、表面をラップでしっかりと覆います。
④梅酢を確認
③で瓶に詰めた梅を冷暗所で2~3日置くと梅酢があがってきます!
梅酢に梅がしっかりと漬かった状態で1ヶ月冷暗所で保管しましょう。
⑤完成
1ヶ月冷暗所で保管し、完成です!
たったこれだけの作業で1キロも梅干しを漬けることができ、自分の作った梅干しを非常食用に備蓄することができます。
まとめ
栄養を摂取でき備蓄にも最適な梅干しは意外と簡単に漬けることができるので、ぜひ自分で漬けた梅干しを備蓄してみませんか?
梅酢があがってくる瞬間を見ていると嬉しさもこみ上げてきますよ。
ストレスが溜まる災害時だからこそ、梅干しを食べて疲労回復、便秘解消で体調を整えましょう!
災害時に、炊いた白米と梅干しがあれば生きて行けそうです。