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SNSを活用した災害時の情報発信・情報収集のメリットデメリット

ノウハウ

今や当たり前のようにSNSを駆使して情報収集をする時代ですよね。

そんな私も、Twitter・Facebook・インスタグラムを使って日常を綴っていたり、友人との交流に使用しています。
気が付けば友人ともSNS上でコミュニケーションを取ることが一番多くなっているような…。

2004年からサービスが始まったmixiは友人間のコミュニケーションや、趣味のコミュニティとして使われることが多かったですが、ここ数年のSNSは災害時に大いに活躍をしています。

地震・台風・大雨被害もリアルタイムで被災地からの声が届くようになり、更には救助要請にまで使用されるようになりました。

しかし、SNSでの情報収集にはもちろんデメリットもあるので、今回は災害時に使われるTwitter・LINEの活用について解説します!

政府でも「災害対応におけるSNS活用ガイドブック」を出すほど、SNS活用を推奨しています。

胆振東部地震でもSNSを活用

私は2018年北海道胆振東部地震の際に、地震発生直後からTwitterで情報収集をしていました。

地震発生直後、隣の区に住んでいる友人が「こっちは停電した!」とすぐにツイートしていたため、札幌市内で停電が発生していることが分かり、あらかじめ懐中電灯を照らしておくことができました。
(数十分後に私の住んでいる地区も停電…。)

「○○区は電気復旧!」「○○で炊き出ししてる!」「あそこのお店は行列」など情報が飛び交っており、改めてSNSって便利…って心の底から思ったのを覚えています。

テレビやラジオよりSNSはいち早く被災地のリアルタイムの声が届くので、情報収集には最適だと私は思っています。

停電時にSNSを見ているとスマホの電池の減りが気になってしまい、充分にスマホを使えません。
モバイルバッテリー大切です!

交流系拡散型SNS Twitter

2020年7月4日、九州に大規模な被害を出した記録的大雨でも、Twitter上で多くの情報が飛び交いました。

このように画像や動画と共に被災地の状況をツイートしている方が増加しているので、テレビよりも早く現地の情報が分かります。
災害時に即簡単に情報発信をできるTwitterだからこそ、メリットもデメリットも多いです。

Twitter メリット

リアルタイムで情報発信・情報収集

やはり災害時のTwitterのメリットは即時に情報発信・情報収集を行える点です。
発信した情報はリツイート機能で拡散され、迅速な救助・支援物資の提供に繋がります。

インターネットさえあればTwitterは使える

災害が発生すると多くの方が安否の電話を一気にかけるため、電話が輻輳状態となり繋がりにくくなりますが、Twitterはインターネットが繋がっていれば使用することができます。

胆振東部地震の時は、読み込みが遅かったり、ツイートに時間がかかることもありましたが、Twitterは使えました。

Twitter 活用例

ここ数年では“救助をお願いします #(ハッシュタグ)救助”のツイートも多く見かけるようになりましたよね。

しかし中には

Twitterせずに119番に電話すればいいじゃん。

なんて思われる方もいらっしゃるかと思いますが、災害時は火災や救急、救助要請などの119番通報が一気に殺到してしまい、119番が繋がりにくくなります。

自分がいざ災害に巻き込まれ119番に通報しても繋がらなければ、藁にも縋る思いで”#救助”と投稿するでしょう。

それほど災害時は切羽が詰まり、ありとあらゆる手段を使ってしまいます。

Twitterで救助要請をして助かった人はいる?

気になるのが、「Twitterに救助要請を書いて助かった人はいるの?」という所ですよね。

2018年西日本豪雨でもTwitterで救助要請があり、NHKでは約40件の救助要請ツイートを追跡調査しました。
結果、40件全ての方が無事に救助されたことがわかりました!よかった…。

しかし、倉敷市の職員の方が救助要請ツイートを消防に伝えたそうですが、実際に情報がどれだけ活かされたかは分からないそうです。

うーん…やはり粘り強く119番に通報した方が良いのか…?

しかし、Twitterで「救助をお願いします」とツイートをすると、多くの方がアドバイスを送っています。

「空から確認しやすいように目立つ色の傘などを目印にして」などのアドバイスの他に、リツイート(拡散)をして多くの人に見てもらえるようにするなど、Twitterの中で大勢の方が働きかけています。

中には心ない人もいますが、それでも優しい声には励まされます。
そう考えると「#救助」のツイートも決して無駄ではありませんよね。

ちなみに、Twitterで救助を求める際のルールはこちらです。

Twitter デメリット

簡単にツイートできるからこそ、面白半分の嘘や事実と異なる情報がデマとして拡散されてしまうデメリットもあります。

熊本地震の発生直後に「動物園からライオンが逃げた」とTwitterでデマを流して男性が逮捕されたのは記憶に新しいですよね。
災害時にデマを流して逮捕された全国で初めての例で、これからもデマを流すとどんどん逮捕されていくでしょう。

また、実際には被害に遭っていないにもかかわらず、「怪我をして動けない」「家から出られない」など不安を煽ったツイートもあります。

Twitterの情報ばかりを信じず、アカウントの確認や公的機関が発信したツイートと照らし合わせて正しい情報か自分の目で確認が大切です。

真意不明なツイートは拡散しないように気をつけてください。

メッセージチャット型 LINE

もはやメールよりLINEでのやり取りが一番多いのでは…?と思うほどLINEが普及していますよね。

LINEも災害時には連絡手段として非常に有効です!
しかし、LINEにも残念ながらデメリットがあるので、ご紹介します。

LINE メリット

インターネットさえあればLINEでメッセージを送れる

LINEの便利なところは、インターネットさえあれば相手にメッセージを送れる点です。
電話回線が繋がらない場合でも、LINEだと安否確認を行えるので災害時はとても助かります。

LINEの公式ページでは「無料通話は利用可能」と書いていますが、胆振東部地震の時は通話ができない時がありました。

東京にいる相手の声は聞こえるけど、私の声は一切相手に届いていない、という謎減少があったので充電を減らさない為にもメッセージのやり取りが良いかと思います。

グループトークでまとめて安否確認

家族や友人、職場などでLINEのグループが作られているかと思います。

LINEはグループに入っているメンバー一斉にメッセージを送れるので、まとめて安否確認が可能です。

既読機能

2011年3月11日の東日本大震災時にはLINEはありませんでしたが、実はこの時には既に開発途中だったそうです。

そんな時に東日本大震災が発生し「連絡が取れるサービスが必要だ」と社員一同が強く感じ、同年6月にLINEが誕生しました。

既読マークは、相手が緊急事態で返信が出来なくてもメッセージを呼んだことが伝わるように付けられた機能なんです…!

「既読マーク機能嫌なんだよな~」と長年思っていましたが、このエピソードを聞いてから既読マークの大切さを思い知りました。

緊急時機能

大震災が発生した際にLINEから「地震の被害が拡大しています。自分の状況をタイムラインへ投稿してみんなに知らせましょう」とメッセージが届きます。

メッセージ内では「被害があります」「無事です」「災害地域にいません」の3つを選択できるので、自分の状況にあったものを選んでください。
選んだ状況がタイムラインへ表示されます。

LINE デメリット

メッセージのやり取りで充電が減る

電話回線が繋がらないからこそ、LINEでのやり取りが活発化します。

私の場合は「安否確認」「住んでいる地区の被害状況報告」「交通情報」などが友人間のグループで一斉にやり取りが行われ、通知が鳴りまくりました。

もちろん、お互いに心配だからこそメッセージが飛び交っていましたが、やはり災害時はスマホの電池のヘリが気になって気になって…。

モバイルバッテリーの大切さをひしひしと感じた瞬間でした。

チェーンメール(デマ)が届く

こちらは私が実際にLINEで受け取った内容です。
「○○から聞いた」系って何で多いんですかね?

チェーンメールは

  • 情報の出所が分からない
  • 転送を繰り返していく途中で内容が改変されることがある
  • その情報を広めることが必要なくなっても、止めることができない
    出典:総務省

ため、不確実な情報を拡散してしまう迷惑メールです。

情報の出所が不明なものは絶対に転送しないでください。
不安を煽る行為になるので、「念のため他の人にも送っておこう」もダメです!

りーちゃ
りーちゃ

はっきり言って、こんなチェーンメールを災害時にもらっても邪魔なだけですよね。

「こんなチェーンメールのために私のスマホ電源を減らすなよ!」と思っていました。

まとめ

災害時に伝言ダイヤル171以外にも連絡手段ができるのはとても助かります。

実際にTwitter・LINEで安否確認をしていた身としては、この二つはどんどん活用してもらいたい!

しかし、二つのSNS共にデマが回ってくる危険性が大いにあります。

全ての情報をやみくもに信じず、情報の出所を必ず確認をしましょう。
怪しい情報は絶対に拡散してはダメ!

Twitterではあらかじめ防災に役立つアカウントや、ニュース配信系のアカウントをフォローしておくと、いざという時に信用できる情報を得ることができますよ。

デマには惑わされず、正しい情報をSNSをゲットしていきましょう!

りーちゃ
りーちゃ

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