災害時に女性を悩ませる「生理」問題。
最近は生理は恥ずかしいものではない!といった動きもありますが、やはりまだ大っぴらに「今日は生理です」「生理休暇もらいます」とは言いづらいですよね。
日常生活ですら、まだ何処かに生理について恥ずかしいといった気持ちがある中で、避難所ではさらに生理問題が顕著となります。
避難所では生理に対して男性の理解を得られない、ナプキンを貰う際に女性の遠慮、が問題となり、実際に身体にも影響を及ぼす危険もあったそうです。
今回は災害と生理について考察をし、避難所での生理週間をどのように過ごすか考えてみたいと思います。
男性の方も読んでみてくださいね!
3.11の「生理用品を受け取らなかった」噂について
「こんな時に生理用品は不謹慎」と避難所が生理用品を受け取らなかった。
東日本大震災の時に、そんな噂がネット上で注目されました。
(受け取らなかったのは、避難所を仕切っていた男性とのこと。)
噂が本当なのか今になっては分かりませんが、「生理くらい大したことないだろう」「生理我慢できないの?」なんてことを男性から言われたことある女性も少なからずいるので、この噂はあり得ると私は思っています。
そして、そもそも消費税の軽減税率に「生理用品」が入っていない時点で、生理に対して無知な男性たちが決めたんだろうな~といった印象しかなく、そりゃ避難所でも生理について理解していない男性がいてもおかしくないのかな…と。(これ以上書くと口調が悪くなっていきそうなのでやめておきます)
「生理用品を受け取らなかった」が事実であれば、この現代に未だに生理のしくみを理解できていない男性に悲しくなります。
そもそも生理って?
念のため、ここで生理について簡単に説明します。
「私は生理痛なかったし、あなた大げさ」「私の時代はそんなことで休まなかった」など…。同じ女性から理解を得られないほうが切ないですよね。
相手に何かを言われても気にしないメンタル大切です…!
生理周期
生理とは、約1ヵ月の周期で子宮内膜が出血をともなって剥がれ落ち、体外へ排出されることです。
周期には個人差がありますが、一般的にその期間は25~38日ほど。
(参照:生理のメカニズム)
もちろんたった1回の出血ではなく4日~1週間ほど出血が続きます。
これが辛いんですよね…。
生理痛
生理痛とは、生理中に下腹部が痛みを感じる症状です。
動けなくなるほど痛みを伴う人もいれば、まったく痛みを感じない人など、生理痛には個人差があります。
私は生理痛が酷くあり、ショッピングモールで意識を失いかけたこともありました…。
生理痛が酷い方は一度病院で検査をオススメします!
(私は検査をして低用量ピルを処方されています)
ナプキンを替える頻度
ナプキンを交換せずに使い続けると、病気の原因にもなります。
外陰部の皮膚の角質層は薄いため、ナプキンによる物理的刺激や密閉状態が続くと皮膚炎や合併感染症を引き起こす危険性が高くなります。
外陰炎と呼ばれる炎症になると、患部が腫れたりヒリヒリとした痒み痛みといった症状が現れるので炎症は絶対起こしたくない!
そして私が生理関連で一番衝撃だったニュースが、「トキシックショック症候群(TSS)」です。
カナダの16歳の女の子が長時間タンポンを使用した原因で、バクテリアの黄色ブドウ球菌の毒素が原因で起こる急性疾患「トキシックショック症候群(TSS)」を発症してしまい亡くなってしまいました。
ナプキンやタンポンを長時間使用し続けるのは危険と改めて思い知ったニュースでした…。
雑菌を繁殖させないためにも、大体2~3時間おきにナプキンを取り換えた方が良いでしょう。
(少ない日は4~5時間が目安)
災害時の生理問題
それでは本題の災害時の生理問題です。
東日本大震災や熊本地震では「ナプキンを一人一つ支給された」とにわかに信じがたい事例があります。
災害発生後から食べ物や飲料水は避難所に続々と届きますが、ナプキンなどの女性用品は支給までに時間がかかったそうです…。
一つだけでどう対処すれっていうんだよ…って話ですよね。
ずっと同じナプキンをつけていると外陰炎を起こす危険性がある、そして出血量が多い方は明らかに一つでは足りません(もちろん、少ない方でも一つじゃ無理!)。
こうなると支給を待つのではなく、防災リュックに必ず生理用品を入れておく必要があるでしょう。
生理用品にも色々な種類があるので普段から使い慣れておくことが重要です!
使い捨てナプキン
使い捨てナプキンが一番使用率が高いのではないでしょうか?
最近のナプキンは薄型の物が多く持ち運びに便利になりましたよね!
普段から使用しているナプキンを1パック以上は備えておくと安心です。
必ず防災リュックに入れておくと良いですよ!
そして防災リュックには20枚のナプキンを入れています(防災リュックに入れるときはスリムタイプのナプキンだとかさばらないです)。
災害時はいつ物資不足が解消するか分からないので、多めにナプキンは備えておきましょう!
布ナプキン
使い捨てナプキンを沢山備えたからといって、いつ物資不足が解消されるか分からない中で替え続けるのは不安ですよね。
そしてご家庭に女性が多ければ、それだけ使い捨てナプキンの備蓄量が増えることになります。
そこで念のため備えておくと安心なのが、布ナプキンです。
使い捨てナプキンと違い、布ナプキンは洗って何度も使用します。
これなら物資不足が続いていても安心ですよね!
断水している時は使い捨てナプキン、水道が復旧後に布ナプキンを使用し都度手洗いする、など状況に合わせて使い捨て・布ナプキンを使い分けると良いでしょう。
布ナプキンは最低5枚を備えておくことをオススメします!
月経カップ
ご紹介してあれですが、私はまだ月経カップを勇気が出なくて使用したことがありません…。
せっかくここでご紹介するので、私も挑戦してみようかと思います…!
あまり聞きなれない月経カップはシリコン製の生理用品です。
このシリコン製のカップを膣内に入れることでカップ内に経血を溜めてくれます!
しかも最長12時間使用可能なので、トイレに行く回数を減らせます。
使い方はシンプルですが、慣れるまで時間がかかりそう…。
正しく装着ができると付けている感じが全くないそう。
漏れの心配もなく、一度つけると手放せないという声も聞くので私も挑戦したいですが…ちょっと勇気が必要です。
月経カップなら長時間つけることが可能なので災害時にも向いていますが、布ナプキン同様水で洗う必要があるため、断水時の使用は難しいです。
こちらも水道が復旧後に使用すると良いでしょう。
しかし、災害用に防災リュック等に備えているだけではダメ!
月経カップの使い方に慣れるよう、日頃から練習をしておきましょう。
私も一度試してみようかな…。
黒いビニール袋
避難所の状況によってはトイレにナプキンを捨てづらい場所もあるかもしれません。
念のため、中身の見えない黒いビニール袋を用意しておくことをオススメします。
人に見られたくない下着類なども黒いビニール袋に入れたりなど使い道は必ずあるので、一応防災リュックに入れておくと安心ですね。
まとめ
調べていくと「災害時に生理で困った」という声があるにも関わらず、避難所には十分な量の生理用品が届かないのが現状かと思います。
数少ない支給を待つのではなく、常に自分で生理用品を備蓄しておくことが必要です!
女性にしか分からない辛い生理だからこそ、自分たちで備えて災害時の生理を乗り切りたいですね。
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